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悲惨すぎる 悲惨すぎる家なき子の死

小説集としては4年ぶりですが、各短編の初出は、以下のようになっております。悲惨すぎる家なき子の死 『文藝』2010年冬季号死体晒し場 『文藝』2011年春季号かつて馬だった娘 『文藝』2011年夏季号心の始球式 『文藝』2011年秋季号人間の顔にしか見えないものが 『文藝』2012年春季号君は馬鹿より愚かしい 『In The City』第二集 2011年4月まだ何も書いていない…… 『en-taxi』第二十号 2007年12月ブランクはあったものの、中原昌也の毒は全く薄まっていません。これを読む少し前に、マリ&フィフィも読んだりしたのですが、文章力としてはこちらのほうが、確実に上ですね(だからといって、小説の面白さに優劣がつくわけではないのだけれど)。『ニートピア2010』には、本当にただの枚数稼ぎにしかなっていないような短編も散見しましたが、今回はスリムになっていて、スラスラと読むことができ、パワーも最後まで持続されています。特に、表題作は、今後彼の新しい代表作になると思われます。しかし、今作で一番、良い意味でも悪い意味でも、中原らしいといえるのが、「まだ何も書いていない……」ですね。このエッセイと小説をが双頭となったようなやけくそな作品に、どこまで耐えられるか? これは、中原自身から読者へ提出された踏み絵かもしれません(笑) 悲惨すぎる家なき子の死 関連情報




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