本に書き込む勇気 vol.024 神の代理人 塩野七生 著 新潮文庫 国語の学童 よみかきのもり 本を買って読むには勇気がいるブログ動画をお.


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Rome Was Not Built in a Day - The Story of the Roman People vol. I (English Edition)
Nanami SHIONO is a famous Japanese novelist. She is like... Ryotaro SHIBA, also Japanese famous novelist, writing about western history. While Ryotaro SHIBA wrote the novels about Japanese history alone, she writes and is writing the novels about Western history. This series is about the rise and fall of the ancient Rome.This 1st book is about the early stage of the ancient Rome, and it is quite interesting. I'm just wondering what non-Japanese reader would think when he/she read this novel. Does Nanami SHIONO's view of the ancient Rome seems to them neutral or has some kind of disproportionate weight on anything political?As for me Japanese, this book is quite neutral and vividly depicts the history and the people of the ancient Rome. Rome Was Not Built in a Day - The Story of the Roman People vol. I (English Edition) 関連情報
ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)
2002年に文庫で出た際に 一気に何冊か読んだ。面白かったが 面白すぎて 読みとばした点を反省した。5年後の今 再度 今度はゆっくり読み始めたところだ。 塩野の「ローマ人の物語」は 塩野という一大歴史小説家のライフワークに止まらず 日本で書かれた歴史小説の中でも 屈指の名作だ。司馬遼太郎という歴史小説家を持っている我々として 司馬に加えて塩野を持っているという点は 紛れもなく世界に誇りうる事だと思っている。 これは 僕のナショナルズムがなせる発言ではない。実際 世界を見回しても 司馬や塩野のように 歴史学とエンターテイメントを上手に統合して 誰が読んでも面白い歴史書を書いた人は余り居ない。 本書は そんな「ローマ人の物語」を高らかに開幕する書である。塩野は本書で このシリーズのテーマを明快に語っている。 「なぜ ローマ人だけがあれだけの大をなすことが出来たのか」 21世紀を迎えた僕らにとっても このテーマは 実は非常に身近な話なのだと思う。2000年たっても 人間はさほど変わっていないし 進歩もしていない。それが僕らに対する痛烈な指摘でもあるのだ。 ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫) 関連情報
織田信長にもよく比較されるイタリアの覇者チェーザレ・ボルジア。知られていないようで知られている彼のファンは結構多いかもしれない。おそらく塩野七生のこの作品で毎日出版文化賞を受賞し、一躍有名になってから、チェーザレの名も日本も知れ渡るようになったのではなかろうか?ローマ法王アレクサンデル6世を父に持ち枢機卿まで昇り詰めた彼が、美貌の妹を政略結婚の道具に使い、実の弟を暗殺の手に掛け、イタリアの統一を夢見て駆け抜けたその波乱の生涯を淡々とした筆致で描いている。これが女史のデビュー作でもあるせいか、作家としての支点に揺らぎがあり、それが多少作品としての不安定さを感じさせるも、チェーザレひいてはボルジア家という存在の隆盛を見事に描き出している。 チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫) 関連情報
