ザ・カーナビーツ グッズ

ザ・カーナビーツ HAIR 1969

GSの誕生から全盛期、そして末期かけての「熱い時代」の息吹が感じられる本です。音楽好きな少年がバンドを結成し、スカウトされ上京、人気GSのボーカルになり、ミュージカルのオーディションに合格する、という展開があまりにもドラマチックで、まるで映画を観ているような気分で一気に読み通しました。著者の青春を彩った数々の登場人物の中でも、イニシャルで書かれたある一人の女性の存在と、彼との不思議な関係がとても印象的でした。(彼女の正体を詮索するのは無粋とわかっていても、とても気になりました。)「HAIR事件」をリアルタイムで知らない私は、この本でその詳細と背景を知ると同時に、「こういう青春もあったのだなぁ」と羨ましい気持ちでいっぱいになりました。団塊の世代の方はもちろんですが、「GS」や「HAIR」を知らない若い世代の人にも、お薦めです。元ザ・タイガースの加橋かつみ氏(トッポ)による寄稿や、元ガロの大野真澄氏(ボーカル)との対談もたいへん興味深く、ファン必読です。著者のポール岡田さんは、少年の面影を残したとても魅力的な方。最近、音楽活動も再開されたようですが、ますますのご活躍を期待しています。 HAIR 1969 関連情報




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