清原なつの グッズ

清原なつの ヤマトナデシコ日和 (フラワーコミックスアルファ)

お花やお茶のお稽古に励んだのは20代。あの頃は結婚する前に一通りのことを知っておかねばと思って、お給料からせっせとお月謝を払っていたが、どんどん高くなるお稽古代、お着物お茶碗その他諸々の物品、お礼やお茶会等のお付き合いに付いていけなくなり、あっけなく挫折した。ずっと続けていればそれなりになったのかもしれないが、それはそれ。陶芸も一時期熱中したが、家に場所を求めるわけにも行かず、出向いて習うのは独身ならいざ知らず、子育て後はますます無理に。こんな私と同じような思いをした人は多いのではないだろうか。だからこそ、読んでいて懐かしく思い出せる場面が楽しい。プチカルチャー教室気分が味わえる。思い出もひっくるめて、大人のお稽古事の日常を楽しく紹介してくれる本。蘊蓄をあれこれ垂れている部分があるので、字が多いまんが本。しかし、それがまた魅力。清原なつのワールドのツィッタ―にも似た呟き、説明が楽しい。 ヤマトナデシコ日和 (フラワーコミックスアルファ) 関連情報

清原なつの 千利休

清原さんのスタンスは、「保健室」早川版で、とり・みきの解説にある通り、理数系観察者のそれだと思うのだが、千利休と来れば、さてどうなるか。 ときどき昔の勤め人みたいな顔をしている宗易は、戦国大名たちや、自分とすら距離を保ちながら立ち振る舞うが、その距離感は清原さんのスタンスそのものかもしれない。 この本を読みながら、映画で見た井上靖の「本覚坊遺文」で、誰が宗易をやっていたか、どうしても思い出せないので困った。 エエッ、世界のミフネではないか(笑)。 茶の何たるかはちっとも分からないが、清原宗易の方がしっくりくるのでは?それと清原さんの作品では、いつも流れる歳月がある。観察者=神の視点だからね。どんなに「りぼん」でも、僕らにはSFに読めた。それでか、清原さんは「かわいげのある老人の煩悩」がうまい。この作品はなにしろ「千利休」だから、老人が多く出てくる。宗易もある意味それで死ぬが、僕も中年を通過中なので、アホ宗無には泣いた。 息子にも勧める。 千利休 関連情報

清原なつの 飛鳥昔語り (ハヤカワコミック文庫 (JA843))

表題作「飛鳥昔語り」を中心にことあるごとに読み返しています。意見が分かれるでしょうが私は2ページ少ない「りぼん」初出のバージョンが好きです。また、今回も『花岡ちゃんの夏休み』と同様に書き下ろしの「あとがき」があってとても感慨深いです。大袈裟に言うと私のその後の人生を決定づけてしまった作品の一つです。 飛鳥昔語り (ハヤカワコミック文庫 (JA843)) 関連情報




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