マーダック グッズ

マーダック Panzer Division

スウェーデンのブラックメタルバンド、マーダックの6th。1999作 前作のメロディック路線から一転、今作は激烈にブラスト疾走する激しいサウンドで、 無慈悲なまでの突進力で聴き手を蹂躙するかのような、圧殺ブラックメタルが繰り広げられる。 楽曲は4~4分台とシンプルで、とにかく疾走、とにかくブラスト…という、痛快な聴き心地。ドラマティックな荘厳さでは次作以降に及ばないが、激烈に突進するという点では一番のアルバムだ。 Panzer Division 関連情報

マーダック Dark Endless

アンドレアス・アクセルソン(vo) モルガン・ステインメイヤー・ハカンソン(g) マグナス "デーボ" アンダーソン(g) リカルド・カルム(b) ヨアキム・ゴスベルグ(dr,vo)スウェーデン出身、ブラックメタル最古参バンドの一つであり、そのジャンルを代表するバンドの、記念すべきデビュー作。1992年。ちなみにヴォーカルのアンドレアス・アクセルソンは、Edge of sanityのギタリストでもある。この1stは、ブラック・メタルというより初期スウェディッシュ・デスの要素が濃い。現在のMardukとはまた違った意味でアグレッシブであり、向こう見ずにわき目もふらず疾走する勢いは悪くない。戦場を駆ける戦車隊のような、重量感・突進力・破壊力。ブラストビートを交えての疾走からスローで邪悪なパートまで緩急富んだ展開。ブラックメタル・バンドのデビュー作にしては音質も良好で、方向性もしっかりしている。2006年に出た再発盤では、10曲目から14曲目に初期のライヴ音源が収録されている。音質は恐ろしく劣悪だが、このダークで生々しい気迫はさすが。 Dark Endless 関連情報

マーダック 別冊カドカワ DIRECT 001 表紙:島崎遥香 (カドカワムック 506)

 巻頭の24ページがAKB48・島崎遥香の写真集である。写真家・新津保建秀によって『[触れる]感覚』(p.7)というコンセプトのもとで生み出された本作品は、アイドル然とはしていない。可愛らしいアイドルとはかけ離れた姿である。これほど薄化粧の島崎遥香が映し出されることは滅多にない。アイドルっぽい笑顔は1カットもない。テレビ等で演出された「ぱるる」像とはまったくの別人のようだ。しかしこれもまた、まぎれもなく島崎遥香であり、もしかしたら、この姿のほうが日常の現実に近いのかもしれない。島崎遥香の「すべて」を知りたいファンのみ必須の雑誌と言える。アイドル「ぱるる」に幻想を抱いていたいファンは見ないほうが良い。 次の10ページはSKE48・古川愛李のインタビュー記事。彼女のオタク趣味が話題の中心となっている。『シスター・プリンセス』の話、同人誌制作の話、コスプレの話、将来の夢の話と続く。 続く10ページは、48グループのオルタナ系異端キャラ、NMB48・木下百花のインタビュー記事。リアル中二病がたんまりと聞ける。本当に「一応、やったらできるんですよ。でも、やらないだけですね」(p.47)と口に出す御仁に初めて会った。 次の10ページは、打って変わって王道系アイドル、AKB48・小嶋真子の写真集。小嶋真子の「人となり」が分かるインタビューが添えられている。最後のページのメロンパンを食べる仕草は、アイドル写真の真髄である。  別冊カドカワ DIRECT 001 表紙:島崎遥香 (カドカワムック 506) 関連情報

マーダック ロム 5:12

モルトゥース(vo) モルガン・ステインメイヤー・ハカンソン(g) マグナス“デーボ”アンダーソン(b) エミル・ドラグチノヴィッチ(dr 1,2,4,6,8,10) J.グスタフソン(dr 3,7,9)スウェーデン出身、ブラックメタル最古参バンドの一つ、Marduk。2007年発表の10作目。アルバムタイトルは、新約聖書ローマ人への手紙5:12より。「全ての人は罪人であるがゆえに、死から逃れることはできない」といった内容である。全10曲。速い曲と遅い曲がちょうど半々で構成されており、奇数トラックにスローな曲、偶数トラックにブラスト疾走曲という配置。疾走曲はいつも通りのMardukで文句なし。そしてスロー曲のバリエーションも豊富。葬列のような重苦しい曲、シンプルな8ビート曲、オーケストラやグレゴリアン聖歌を取り入れた曲など(どちらもかなり古めかしい録音)、収録曲の多彩さはMarduk史上最高レベル。スピード至上主義という方には少々物足りないかもしれないが、この荘厳さ、不穏さ、禍々しさ、邪悪さはMarduk流の宗教音楽といえるだろう。ジャケットや内部のアートワークも、すべて中世ヨーロッパの絵画からとられている。13〜14世紀ごろのヨーロッパはペストの流行により、地域によっては人口の3割から5割が失われた。身分や貧富の差などお構いなく、葬儀や埋葬も追いつかないほど大量に訪れる死。当時の人々の絶望感や社会の混乱は、やがて「死の舞踏」と呼ばれる芸術様式に昇華された。まさしくブラックメタルで扱うに相応しいテーマである。楽曲、アートワーク、歌詞が完全にシンクロしている。前作「Plague angel」はモノクロームの情景といった感じだったが、本作は完全な闇である。病原菌の蔓延する、出口の見えない、いつまで続くのかと発狂しそうになるほどの、濃密で危険な闇。市街地に死体が累々と積み重なる、絶望感に満ちた当時のヨーロッパの情景が目に浮かぶ、素晴らしいブラックメタル作品。 ロム 5:12 関連情報




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