マイケル・J・フォックス財団 グッズ

マイケル・J・フォックス財団 いつも上を向いて

 前作『ラッキーマン』からはや10年。マイケル・J・フォックスはどう生きてきたのかが気になり手に取ってみた。パーキンソン病との闘いも長いが、新たに増えた家族も含め、こんなに明るく、スクリーンで演じた役柄そのままに生きていて、本当にホッとした。 マイケルは、ただ病気と闘っていただけでなく、自分の名前を冠した財団を作っている。きっかけは、クリストファー・リーヴや、モハメド・アリたちや、政治家(人によっては口だけの人もいるようだった)との交流(もともと政治にはかなり興味を持っていたという著者)などを通して何か自分にできることはないか模索したからだ。他にもロビン・ウイリアムズも登場するが、この人もスクリーンそのままの感じで熱い(暑苦しい?)。また奥さんである、トレイシー・ポランの献身も素晴らしい。 今では大学生となった息子のサムをはじめ、双子の娘、新たに生まれた娘の写真を見ると、みな2人にそっくりだ。また今回、トレイシーの出自にも触れていて、ユダヤ系の文化も大切にしつつ(著者本人は改宗していないが)、子どもには選択の自由を残しているという。くじけない、あきらめない、くさらない、マイケルなら奇跡を起こしてくれそうな気がする。本当に強いヒーローを久々に見た気がした。 いつも上を向いて 関連情報

マイケル・J・フォックス財団 ラッキーマン (ソフトバンク文庫)

ショッキングな出だしから、感動的な結末まで、一気に読みました。前半は、マイケルの素直さ、性格の良さが随所にうかがえ、さわやかな印象です。特に、マイケルに大きな影響を与えた、おばあちゃんの記述は、深い愛情に満ちています。後半は、パーキンソン病との闘いが中心ですが、病気を受け入れ、パーキンソン病患者のために、さまざまな活動を行う記述を読むと、単なる性格のよい(才能のある)一映画俳優が、闘病を経て、ほんとうに尊敬すべき人間へと生まれ変わった印象をもちます。ことに、上院でのスピーチは、すばらしく、涙なしには読めませんでした。さらに大きな感動は、ラストに待っています。こんな見事なエピローグを私は他に知りません。類のない傑作。 ラッキーマン (ソフトバンク文庫) 関連情報




ここを友達に教える