MAURICE WHITE [I Need You] モーリス・ホワイト

こころの読書教室（新潮文庫）

【内容（ネタバレ禁止！）】心理学者の視点で、ユング理論と日本人的思考の公約数的部分をうまく表現したおススメ本を提示しながら、その本質に迫る講演録。【ささった言葉】・「人間誰しも、このことを言うぐらいだったら死んだ方がましだというのを一つぐらいはもっているはずだ」（正宗白鳥）・だから、山口さん（山口昌男『道化の民俗学』）は、両義性ということを強調します。ものすごいバカなこと、「もう、悪いやつや！」という面と、ものすごくいいこと、意味のあること、その両方をやるやつがいないといけない。だから、道化というのはすごく大事なんだとトリックスター（道化）とは、皆がビックリするようなことをパッと言って、しかも「なるほど」と思わせる力のあるすごく面白い人。プロメテウスは、ゼウスから火を盗んできます。だから、やっぱり悪いやつですけれども、人間からいうたら、人間に火をもたらした英雄・『あのころはフリードリヒがいた』には、その辺りのことがピタリと書いてあるんですね。しかも、感傷的にもならず、尻込みもしないで、「人間というのはこういうことがあるんです」ということを分からせてくれる。・多くの悲劇は、善意の人が張り切って起こすのです。・「われわれナバホには宗教という言葉はありません。生きていることがそうだから」その次がいいですね。ニヤッと笑って、「白人の方はpart time religionをやっておられる」・人間ていうのは、ほんとうに大事なことがわかるときは、絶対に大事なものを失わないと獲得できないのではないかなと僕は思います。【教訓】ユング派心理学者にして日本の寓話研究者である著者の語り口が好きだ。人間の本質を深い愛情とともに追求した著者は日本の誇りだと思う。及ばずながら背中を追っかけていきたい。こころの読書教室（新潮文庫）関連情報

ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールドアース・ウィンド＆ファイアー LBXS-002 [DVD]

それにしても購入価格が"540円"というのは、何かの間違いか(笑)業界の内幕モノをメインに描いているが、いたって普通ですわ･･･怖いお兄さんとか、枕営業とか、クスリとか、チケット買い占めとかね。約100分の収録時間で要領よく進行するので退屈しない。で、音楽に愛情を持ち合わせないレコード会社の重役面々が、何かに取り憑かれたように、おバカ白人3人組に肩入れし、人気をでっち上げようと必死に画策するのには嗤った。このあたりは今も昔も未来も同じようで。経営陣と反りの合わない主人公である職人肌の敏腕アレンジャー(ハーヴェイ・カイテル)が、不本意嫌々渋々腕を振るって、3人組の凡庸なデモ曲を見事にデコレートさせていく工程が大変お勉強になった。楽曲進化の道のりが大変感動的だったしｗ。でも一番印象に残ったのは、札束で囲い者にされた創業者(アレンジャー唯一の理解者)の無力な姿だった・・・EW&F"総出演"といっても、台詞を吐くのは殆どモーリス・ホワイトのみ。素じゃないのか？といったファンキーな存在が嬉しい。当時のファッション、風俗、車、建築物などとマッチするEW&Fのスコア(インスト部分をメインに活用)が流れ出すとので、その瞬間だけ彼らのプロモーションビデオの趣だ。■ アース・ウィンド & ファイアー暗黒への挑戦ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールドアース・ウィンド＆ファイアー LBXS-002 [DVD] 関連情報

モーリス(MORRIS) ラインバリバス黒鯛スペシャル落とし込みVEP ミルキーホワイト