荒巻義雄「荒巻義雄メタSF全集」荒巻義雄【紹介動画】荒巻義雄

紺碧の艦隊×旭日の艦隊 Blu-ray BOX スタンダード・エディション 2

BOX1では日本対米戦がメインでした。BOX２からはBOX1終番に始まった、日本対独戦が本格化。「紺碧の艦隊」は第１３話「独超重爆撃機要撃作戦」から、第24話「決戦！印度南方要塞」まで。「旭日の艦隊」は第６話「超輸飛行艇白鳳」から、第１０話「深海からの暗殺者」を収録。「紺碧の艦隊」の戦場はインド、インド洋へ展開。陸に海に、日独が激しくぶつかる中、「ある」一報をきっかけに急展開に。超弩級空母「健御雷」、当時、ファンの間で物議をかもした洋上潜水補給艦「鳴門」、戦車はドイツがティーガーにパンター、日本は「前世」６１式戦車の生まれ変わりの戦車、「五式改」等が登場。「旭日の艦隊」は、イギリス人亡命者輸送機「白鳳」、ドイツ側はアメリカ大統領暗殺機、マグニ等が登場。ドイツの脅威に対して日米が急速に歩み寄る中、それを良しとしないアメリカに巣食う「影の政府」は、ドイツにトルーマン大統領暗殺を依頼する･･･。作品的には、BOX１収録の「紺碧の艦隊」第１２話まで、「旭日の艦隊」第２話までがアナログ製作だったのに対し、BOX２から「紺碧」、「旭日」共にデジタル製作になります。SDからのアプコンなので、画質が悪いこのシリーズですが、アナログ製作時代よりは画質の悪さが目立たなくなりました。「紺碧」では亡くなった神田監督の後を、「旭日」の又野監督が兼任。余談ですが、「紺碧」リリース当時、第１２話から第１３話のリリースギャップが長く、ヤキモキしましたがこういった事情がありました。また、監督の変更による志向変化か？サブタイトルに「！」マークが増えました。陸戦がメインになる巻なので、前巻までの艦隊戦を期待してしまうと肩透かしを食らいますが、この後のストーリーの重要ポイントが収録された巻です。日本に裏をかかれて敗北に次ぐ敗北のアメリカでしたが、ドイツもやはり・・・。日本軍の士官クラスがほとんど「転生者」ではこうなりますね・・・。紺碧の艦隊×旭日の艦隊 Blu-ray BOX スタンダード・エディション 2 関連情報

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発売前のレビューは好きではないですが、このBOXで初めて「艦隊シリーズ」に触れる方もいると思うので、レビューさせて頂きます。本作、90年に原作が刊行された、仮想戦記としては古い部類に入ります。OVA版は1993～2003年の、10年間に渡ってリリースされました。我々の住むこの世界、「現世」で亡くなった山本五十六は死後、「後世」に転生。高野五十六としての新たな人生が始まる。「前世」を知っている高野は、同じく転生者である陸軍の大高らと共にクーデターを決行。南条（恐らく前世における東条英機）政権を打倒し、大高が首相の座に着く。しかし「前世」同様、第二次世界大戦が勃発。更に日米関係の悪化から日米開戦は止めることができず、高野、大高らは共に太平洋戦争を、「前世」のような悲劇的なものにしないために奮闘。太平洋戦争を「より良き負けを得るための戦争」として開戦を決意する。そしてその負けるべき相手は対戦国アメリカでなくてはならないと。その切り札として建造されたのが、「前世」伊400型をベースとした大型潜水艦「富嶽」を旗艦とする潜水艦隊「紺碧艦隊」だった。開戦後、日本軍の作戦がほぼ全てうまく行き、アメリカを圧倒。日米は膠着状態に陥る。その間、「前世」のドイツを知っている大高は、日独伊三国同盟の脱退を表明。日本はドイツに対しても宣戦を布告した。更に日本はイギリスとの間に日英同盟を復活。そしてイギリスを支援すべく、「前世」大和型戦艦をベースとした超弩級戦艦｢日本武尊（やまとたける）」を旗艦とする「旭日艦隊」を編成。欧州に派遣した。その後、念願のアメリカとの講和にも成功。強力なパートナーを得た日本であったが、ナチス･ドイツは「前世」と違い、イギリス上陸に成功。更にソ連を圧倒し、アジアへと迫まりつつあった･･･。しかし現在では、日本軍があまりにも強力で、新兵器を続々と投入して他国を圧倒してしまうストーリーから、「日本軍無双」とか「火葬戦記」なんて言われる方もいます。日本には「前世」からの転生者が多いため、未来からの転生者の影響で科学技術が「現世」1940年代より5～6年進んでおり、最終的には超電磁推進潜水艦「亀天」を実用化し「現世」2000年代を超えてしまいます。一方のアメリカ、ドイツを初めとした他国には転生者が全く登場せず、未来を予測できる日本との戦闘は一方的。ただ、1942年の段階で、「現世」B-29に相当するB-30、更には「現世」B-36に相当するB-32の実用化をしている点から、アメリカにも未来からの転生者がいることが窺えます。ドイツでもMe262やMe163が早々に実戦配備されている点、更に原作では円盤機として登場したホルス16も登場する事から、未来からの転生者はいると思われます。それと、日本の資源は無限なのか？と思わせる設定も評判が悪いようです。開戦当初、日本は大和型戦艦3隻の建造をキャンセルし、その資材と予算で秘密潜水艦隊「紺碧艦隊」を建造したとしていますが、その後、続々現れる「日本武尊」を初めとした新型艦の登場には確かに疑問が残ります。その為か、日本軍は強すぎるし、アメリカ、ドイツはあまりにも不運の連続。しかし、「震電」の「後世」版、「蒼來」などのオリジナルメカのデザインはカッコよく、アメリカのF7Fエンゼルキャットとか、B-32フライングデビルの対艦ロケット装備版なんかも好きでした。あっけなくやられてしまいますが。政治的な駆け引きも面白く感じました。商品については、以前のブルーレイBOXについていたサントラCD は付かない様子。それにしても高かった以前のBOX のことを考えれば、今回の廉価版の販売は嬉しいです。恐らく、以前のBOXのディスクがそのまま使われますが、画質は悪いです。以前のBOXでは、本当にブルーレイを観ているのか疑ってしまいました。正直、VHSとも大きな変化は無いのでは？と思ってしまう程です。私見ですが、アナログ着色で制作されていた「紺碧の艦隊」12話「風雲マダガスカル」、「旭日の艦隊」2話「日本武尊対ビスマルクⅱ世」、特別編「蒼來開発物語」までは特に画質の悪さが目立ちます。しかしこの価格なら買ってもいいかな？と思えます。ちなみに「紺碧の艦隊」の第2話「パナマ運河爆撃す」までは、音楽担当は馬飼野康二氏でしたが、第3話「帝都初空襲」から最終話「亜細亜の曙」までは槌田靖識氏が担当されています。個人的に2話までのエンディングテーマ、「DEEP BLUE」は名曲だと思っています。それと、「紺碧の艦隊」、第12話「風雲マダガスカル」までは「銀河漂流バイファム」、「機甲戦記ドラグナー」などの監督、神田武幸氏が監督を、神田氏が亡くなられた後の第13話「独超重爆撃機要撃作戦」以降、「旭日の艦隊」の全話は又野弘道氏が監督されています。もし、このBOXから「艦隊シリーズ」に触れられる方が居ましたら、90年代のアニメの勢い（特にOVA）、また仮想戦記の先駆けを楽しんで頂ければ幸いです。※8月29日追記品物を手にしました。豪華版BOXよりもかなりコンパクト。豪華版ほどのボリュームはありませんが、ブックレットも付属しており、各話のあらすじが載っています。サントラCDはやはり付属していません。序盤の馬飼野氏のサントラCDは既に廃盤。その後の槌田氏が担当されたBGMは豪華版BOXを買わないと手に入らないため、「艦隊シリーズ」の完全版サントラCDの発売が待たれます。インナージャケットにはVHS版の第7巻、「クリスマス島攻略」のジャケットが使われています。「艦隊シリーズ」のVHS、LDのジャケットはどれも素晴らしかったので、このインナーには好感が持てました。肝心のディスクですが、やはり豪華版のものをそのまま使っているため、画質は悪いです。SDからのアプコンなので仕方ないですが、何年か経ってからHDリマスター版の発売なんてやめて欲しいです･･･。改めてこのシリーズを鑑賞して、楽しめたのですが、気になることも数々。高野（山本）には昭和18年までの前世記憶しかないはずなので、紺碧会や青風会のメンバーが昭和18年～戦後の未来を教えるシーンが観たかった、とか、なんでこの時代に転生者が集中しているのか？とかです。一発メカのその後も気になります。例えば対空ガンシップといえる「嵐龍」ですが、爆撃機に護衛機がいたら、護衛機の恰好の的になって役に立たず、かえって「蒼來」や「桜花」の足手まといになるような･･･。しかも大型機なので上昇力も鈍いはず･･･。まぁそんな事を言っていたらこのシリーズは観れませんが。とにかく、改めて「艦隊シリーズ」に触れることが出来たので、良かったと思います。紺碧の艦隊×旭日の艦隊 Blu-ray BOX スタンダード・エディション 1 関連情報

白き日旅立てば不死 (定本荒巻義雄メタSF全集第 3巻)

中学１年の時に、角川文庫版でむさぼる様に読んだものだ。もうボロボロになってしまったので、新刊で読めるのは大変ありがたい。荒巻義雄の初期作品はほぼ全部読んでいて、初期以外のメタSFも少しあるので、それらも収録して欲しかった。だがこの全集は画期的ではあるので、文庫本に収録していないあとがきや解説のために買ってしまうんだなぁ。白き日旅立てば不死 (定本荒巻義雄メタSF全集第 3巻) 関連情報