桂美人 グッズ

桂美人 エンディングノート (角川文庫)

帯に30代40代女性は必読!みたいに書いてあり違和感を感じましたが読後もやはり違和感を感じました。他のレビューにも書かれていますが主人公の可愛げのなさ、ひねくれのくだりは共感を得られず、反感さえもちます。過去の不幸や問題にしがみつきそれを相手のせいにする人間は苛立ちさえ覚えます。いかにも私って不幸!という稚拙な考えは20代まででしょうね。残念ながら全然冷静な性格ではないと思います。こんな主人公に30代40代の誰が共感するのでしょう。著者の分身でしょうか、だとすればある意味潔くていいですね。細かいですが、会話のやりとりにしても同じ相手なのに敬語もあればタメ語になるなど一貫性がありません。能や元彼2人、さらに自分に好意を持ってくれるデザイナーなど登場人物やテーマがややこしすぎです。好きなものや自分に好意を持ってくれる人に囲まれたいの人なのでしょう(笑)。まわりくどいくだりが多すぎでせっかく「エンディングノート」という素敵なテーマが薄れてしまいました。けれど最後にかけて主人公の再生する場面は本当にぐっときます。桃子さんの言葉で「子どものころ、今日と同じ明日、明後日、その先もずっと繰り返されることが当たり前だと思ました。そんなことも考えもせずに、ただ生きることを享受していました。そして大人になるとプライドや地位やお金が荷物となって、無邪気にできることもできなくなりました。けれど私は近ごろ、子どもの日々に戻ってきたような気がいたします。そんなふうに思えたのはエンディングノートに出会ったからです。エピソードを書いたりタイトルを考えるうちに、私が抱えていた荷物が1つずつ降ろされていくようになって、身体の中も少しずつ空っぽになっていくような気がいたします・・」という場面はとてもよかったです。もっと登場人物などタイトにして(むしろ恋愛沙汰は余計)父や桃子さんなど重みのある人たちにブラッシュアップすればよかったのに・・と思ってしましいました。30代40代の女性必読ではなく30代40代の生き方を変える再生の本!だと思います。 エンディングノート (角川文庫) 関連情報

桂美人 ロスト・チャイルド (角川文庫)

横溝賞ってなんか説明的な本が多い気がする。医学的な知識がどっぷり満載なんだけど、そんなの読んでもわからないし。主人公のキャラは面白かった。でも、サイコメトラーと貞子を混ぜたみたいでなんだかなあ。最後は何がなんだかわけわからんかったけど、とににかく最後まで読めたから良い作品だったと思う。 ロスト・チャイルド (角川文庫) 関連情報




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