藤枝静男 グッズ

藤枝静男 悲しいだけ・欣求浄土 (講談社文芸文庫)

ほとんど新品と変わらないご本を、こんなに廉価に求めることが出来、ありがたいかぎりです。今後ともよろしく。 悲しいだけ・欣求浄土 (講談社文芸文庫) 関連情報

藤枝静男 田紳有楽・空気頭 (講談社文芸文庫)

 陶器や菩薩たちが不思議なコミュニケーションを形作る「田紳有楽」 この作品はとにかく想像力豊かで面白い話、として最初は受け止められた。日常にあるものたちが非日常の力を出して珍妙な世界を作っている。 だが、その裏には実に厳しい凝視があるようだ。 志賀直哉や瀧井孝作を信奉する私小説作家としての藤枝静男。後半の「空気頭」では、その私小説の道における「凝視」が際だつ。 私なんかは私小説は基本的に面白くないと思っていた。だが田中小実昌とかは好きだし、ベケットもどこか私小説的な、「世界縮小」とでも言えるところがあって好きだ。 藤枝静男には、厳しい凝視と、それを持ちつ持たれつの関係で支え合う想像の世界があるのである。ただ単なる日記的叙述ではない。 奔放な、殆ど前衛的な想像の世界は、私的世界を文学レベルで押し上げるのに必要だったのだ。 大江健三郎も、私小説の世界を詩を取り込んだりして新しくしようとしている。だが私は、大江氏の作品より本書の方が素直に面白いと思う。 田紳有楽・空気頭 (講談社文芸文庫) 関連情報




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