北原遙子 グッズ

北原遙子 『由美子へ』取材ノート―レクイエム北原遥子

宝塚歌劇団雪組娘役で退団後は女優として活躍し、日航ジャンボ機墜落事故で24才の若さで亡くなった北原遥子さんの生涯を、手紙、雑誌記事、インタビューなどを交えて描いた作品。 その中には、生まれ持った美貌をけっして武器とは考えず、日々努力を重ねることで夢をつかみ取っていこうとする一女性の姿を垣間見ることが出来ます。 その努力を異常発生から墜落までのわずかな時間で水泡に帰させ、その先にあるはずだった輝かしい日々を永遠になき物とした日航ジャンボ機事故という物のあまりの残酷さに胸が痛むと同時に、はっきりとした原因も解明されず、また関係者の誰も責任を問われないまま事故が終結していることに憤りを感じてしまう。 この本を読んでもっとも感じたのは、彼女は確かに有名人ではあったが、自分の人生というものを持った一乗客のひとりに過ぎないということ。犠牲者520人の中には男女を問わずたくさんの「北原遥子」がいたであろうこと。また、その「北原遥子」の周りにはその人を作り上げたたくさんの人たちがいたであろうこと。 私のような一読書家のみならず旅客運送業(特に航空業界)、またそれを目指す人々にこの本を読んでそして「感じて」もらいたい。 『由美子へ』取材ノート―レクイエム北原遥子 関連情報




ここを友達に教える